【保護者の方へ】社会環境工学科の梅津研究室では、閉鎖型水環境の研究の一環として、長年グッピーの飼育を行なっています。水浄化の強力な濾過を加えたことにより、長期的に水を換える必要がありません。水を換えないことから、生まれたばかりのグッピーの稚魚が保護され、餌も大量に与えることができるため、グッピーが自然に増えて行く環境を作ることができるのです。
水槽の中に大量のグッピーが棲息していると、その分だけ大量の餌を与えなければなりません。そうすると、グッピーは大量の糞をして、アンモニア濃度が上がり、水も濁って、グッピーが死んでしまいます。そこで、アンモニアやその他の有害な成分を除去してくれる微生物がたくさん棲める環境を作っているのです。地球規模の水循環の中でも生じている微生物による水の浄化機能は、もちろん古くから知られてはいましたが、それを技術的に応用したのは近代になってからです。一般の人々には、微生物は全部バイキンというイメージがあるかもしれません。私たちが飲食する水には微生物など混入していることは許されませんが、淡水でも海水でも、水の中に棲む生き物にとっては、微生物が豊富に存在していないと、水の浄化も、微生物から始まる生態系も、できなくなってしまうのです。
と、言うわけで、微生物のたくさんいる水環境を作り、閉鎖系の水槽や池をビオトープとして考え、生きた水の中で暮らす生物環境を作りたい、それが梅津研究室の大きな研究テーマとなっています。(前橋工科大学
社会環境工学科 准教授 梅津 剛)